VOICE
色に携わるさまざまなシーンで、
UC級のチカラが生かされています。
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![[奈良] 市役所 勤務 松尾 健吾さん|2019年 夏期試験合格|すべての人にとっての色の見え方まで考えて、街づくりに貢献したい。](../assets/img/voice/img_voice01_01.jpg)
都市計画の分野から街づくりに尽力されている松尾さん。建築を学んでいた大学時代に色彩検定2級を取得。
公共施設の整備計画や土木設計などを通じて「人によって異なる色の見え方」を意識するようになり、色彩検定UC級を取得されました。
![[奈良] 市役所 勤務 松尾 健吾さん](../assets/img/voice/img_voice01_02.png)
現在、公園や道路の整備計画を担当しており、設計と工事を管理しています。「色のユニバーサルデザイン」に関心を持ったのは、ある緑地のバリアフリー工事を担当していた時でした。その内容は、舗装のやりかえをはじめ、視覚障がい者に向けた誘導ブロックの設置などが目的でした。当時、誘導ブロックを設けるにあたり、景観に配慮し、床面に淡いグレー調の石張などを選び、その上に黄色の誘導鋲※を設置しました。設計の段階から、視覚障がいをお持ちの方と一緒に現場を歩き、意見をいただきながら計画を進めていたのですが、「黄色が見づらい」という声が…。それを受けて色を再検討することに。この経験から「自分に見えている色が、他の人にはどう見えているのか」と意識するようになりました。
- ステンレスフレームに硬質樹脂を施したもの。
![[奈良] 市役所 勤務 松尾 健吾さん](../assets/img/voice/img_voice01_03.png)
そこで立ち返ったのが過去に取得した色彩検定。今回のことで何かヒントにならないかと思い、ネット検索していると、偶然にも色彩検定UC級が新設されることを知りました。独学で勉強し、取得した後は、色の見え方について配慮する範囲が広がったと実感しています。「色のユニバーサルデザイン」は、土木の現場でも意識すべき知識。自らがリードして色の設計にもこだわっていきたいと思います。お子さんからお年寄り、色覚に特性をお持ちの方にとって、見えやすいもの、わかりやすいものをめざして、より良い街づくりに貢献していきたいと考えています。