CLOSE

VOICE

色に携わるさまざまなシーンで、
UC級のチカラが生かされています。

VOICE.2 [大阪] 錦城護謨株式会社 勤務 田川 沙絢さん|22020年 冬期試験合格|デザインは問題解決のツール。デザインの力で、視覚障がい者にとってバリアのない世界を目指したい。

工業用ゴム製品を扱う会社でバリアフリーの推進に努める田川さん。高校生の時に芸術系大学への進学を見すえて、色彩検定3級を取得。現在お勤めの部署であるバリアフリー推進課に配属の際、視覚障がいをお持ちの方々にもっとお力添えしたいとの想いから、色彩検定UC級を取得されました。

[大阪] 錦城護謨株式会社 勤務 田川 沙絢さん

私はいま、福祉分野のゴム製品を手がける部署で、主に「視覚障がい者歩行誘導マット」の広報や販促活動を行なっています。当製品は、踏んだときの感触と色のコントラストで視覚障がいをお持ちの方を安全に誘導するためのもの。歩道や駅に設けられている点字ブロックと同様の機能を持ちながら屋内専用の仕様となっており、その普及に取り組む中、色彩検定UC級で得た「色のユニバーサルデザイン」の知識がとても役立っています。

※視覚障がい者歩行誘導マット「歩導くんガイドウェイ」

仕事をする中で得た知識もあり、製品の色を選定する際にはシミュレーションソフトを使ってコントラストを確認していたのですが、UC級を取得する前は、本当の意味でユニバーサルデザインの視点を持てていたかというとそうではなかったかもしれません。取得してからは、色の見え方の多様性を理解した上で、人それぞれの「色の見え方」をより意識するようになり、感覚の話ではなく、なぜその色が望ましいのか根拠を持って提案できるようになりました。

[大阪] 錦城護謨株式会社 勤務 田川 沙絢さん

UC級を知ったきっかけは、色彩検定協会からお知らせをいただいたことでした。ユニバーサルデザインの製品に携わる者として、これは受けなければ!と即、受検を決意。公式テキストを使って、休憩時間の合間を縫って勉強しました。内容が色彩検定3級と共通の部分も多く、時に懐かしさを感じながらテキストを読み進めましたね。UC級を学ぶにつれ、色覚特性をはじめ、視覚障がいへの理解も深まる中、「デザインの力でもっと世の中の困りごとを解消したい!」との気持ちが強くなりました。“デザインという概念が意識されていないところで、デザインの力で何ができるのか”世の中にはまだまだUC級の概念や様々な特性を持つ方への配慮を汲んでつくられていないものも多いです。UC級で得た知識を、実際にお仕事に活かす機会がない方もいらっしゃるかもしれませんが、ユニバーサルデザインを通して新たな世界を知ることは、きっと何かのカタチで誰かの役に立つことにつながると思います。「デザインは問題を解決するツール」という恩師の言葉を信条に、UC級の知識をデザインの力に生かしていけたらと感じています。

「色覚特性」や「加齢」に配慮する
UC(色のユニバーサルデザイン)級

2024年度 UC級 検定スケジュール(色のユニバーサルデザイン)

  • 夏期
    検定
    検定日623日(日)
    申込期間
    4月1日(月) 〜 5月16日(木)
  • 冬期
    検定
    検定日1110日(日)
    申込期間
    8月5日(月) 〜 10月3日(木)

TOP