VOICE
色に携わるさまざまなシーンで、
UC級のチカラが生かされています。
VOICE.6
大学では出版編集を学ぶ学科で、取材やライターの勉強をされていた芹沢さん。学ぶなかでデザインに興味を持ち、夜間スクールに通われた努力家。地域情報紙を発行する会社に念願のデザイナーとして就職され、「仕事に役立つ知識を」と、色彩検定UC級を取得されました。
私が勤める会社では、神奈川県全域と東京・多摩地域で毎週発行している無料の地域情報紙を制作しています。お店やイベント、医療機関の情報から、街の方々のご紹介まで、幅広い地域密着情報を掲載していて、新聞折込でも配布されるため、読者にはご高齢の方も多いです。ある時、高齢者向けツールの制作中に、先輩から「この色だと読みづらい人がいる」と指摘が。その時はじめて、年代によって色の見え方が異なる事実に気づきました。大学時代に色彩検定2級までは取得していましたが、UC級の詳細は知らず、知識の必要性を痛感。社内で「制作に役立つ資格をとろう」という動きがあった際に、部署の方々と一緒にUC級を受検し、無事に合格!朝礼で表彰式をしていただきました。
取得後は、身の回りのものを見る目が変わり、より一層色に気を遣えるように。色覚特性をお持ちの方やご高齢の方にもきちんと情報が伝わるか、UCの観点からも制作物を見直すようになりました。歯科医師会のMAPを作成した際は、区域ごとの色分けに知識を生かせたり、他部署から、行政関連の制作物のプレゼンに向けて配色の解説を求められるなど、頼ってもらえることも。同じ情報でもデザインひとつで見え方が変わるので、難しくも楽しくもあるデザイン分野で、今後も成長したいです。