VOICE
色に携わるさまざまなシーンで、
UC級のチカラが生かされています。
VOICE.7
![[岐阜]池田 久士さん |2021年 夏期試験合格 |色の見え方の多様性は、教師として身につけておくべき知識だと思う。](../assets/img/voice/img_voice07_01.webp)
中学生の頃、理科の先生がとても面白く授業されているのを見たことが教師を目指すきっかけとなり、大学で教育学部に進学。現在は教師の夢をかなえ、理科を教えている。色の見え方に個人差があることを知って以来「色のユニバーサルデザイン」に配慮した黒板や掲示物は、生徒にわかりやすいと好評。
![[岐阜]池田 久士さん](../assets/img/voice/img_voice07_02.webp)
学校で日々黒板を使って授業する中で、先天的に色覚特性を持つ生徒がいることを知り、「白と黄色のチョークなら見えやすい」ことは感覚的になんとなくわかっていましたが、その原理を知りたいと思いUC級に挑戦。まったく違う色でも、色覚の特性によってはほぼ同じ色に見えてしまうことを知り、衝撃を受けると同時に、もしかすると今まで生徒に「見えなくて辛い想いをさせていたかも」と自戒の念を抱きました。
「色のUD(ユニバーサルデザイン)」について正しい知識を身につけてからは、黒板に赤のチョークで書くと人によっては見えづらいため、「白と黄色のみ」で書くことを徹底しています。
![[岐阜]池田 久士さん](../assets/img/voice/img_voice07_03.webp)
教育現場では、黒板の書き方は個人に委ねられていて、先生の中には「カラフルな黒板の方がわかりやすい」との認識をされている方も。誰にとっても平等であるべき教育の現場に、色覚特性をもつ生徒が一定数いて、黒板の文字や掲示物が見えづらいケースがある事実を、一人でも多くの先生に知って欲しい、と切に願います。教育者として必要な知識を、教師誰もが身につけられるよう、教員研修の中に「色のUD」について学べる機会があればと思います。