ABOUT
UC(色のユニバーサルデザイン)とは
「色覚の多様性に配慮した、
誰もが見やすい色使い」です。
「色覚の多様性」について正しく知り、
誰にとっても
見やすい色彩設計を学びましょう。
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「色」の見え方は
さまざまです。ご存じですか?自分に見えている色が、他の人にとっても同じように見えているとは限らないことを。色の見え方や色の区別のつきやすさといった特性(色覚特性)は、人によってさまざま。こうした見え方の多様性を理解することが、色のユニバーサルデザインを考える出発点です。
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色の区別がつきにくい
「色覚特性」には、
3つのタイプがあります。1型・2型色覚というタイプは、赤と緑などの区別がつきにくく、3型色覚は黄色と青紫などの区別がつきにくい特性です。また同じ型でもその程度によって見え方は異なります。最近ではシミュレーションアプリを通じて、色覚特性ごとの見え方を確認することができます。
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これまでの安全色を、
本当に安全色といえるものへ。2018年、非常時の避難をガイドするピクトグラムの緑色が見直されました。それまでの緑では、1型・2型色覚の人にとっては緑ではなく灰色に感じられ、ロービジョン※の人には青と見分けにくかったため、黄みに寄せることに。そのほかにも、色の見え方の多様性に配慮して、色に関する規格は改正されています。
※ロービジョン
病気やケガにより、メガネやコンタクトレンズを使ってもよく見えない視力の低下や、視野の一部が欠けて見えなくなることがあります。それにより生活に支障をきたす状態のことをいいます。 -
③ 20人に1人
日本人男性の20人に1人が
色の区別がつきにくい
「色覚特性」を持っています。色の区別がつきにくい「色覚特性」を持つ人の割合は、日本人男性の5%(20人に1人)、女性の0.2%程度です。人種によっても違いがあり、黒人男性では4%、白人男性は6〜8%ほどが該当します。国内では男女あわせておよそ300万人、世界では約2億人の計算になります。
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① 青と黒
老眼だけじゃない!
目の老化現象によって、
「青系」の識別力が低下します。近くの物が見えにくくなる「老眼」はよく知られていますが、高齢になると「色の識別力」も低下します。これは水晶体の黄変によって、短波長側の光(青系)に対する透過率が大きく下がることが原因。青色の標識が黒に見えたりするのをはじめ、ガス火の青い炎が見づらく事故につながることも。
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日常のあらゆるシーンへ。
誰にとっても見やすい
色彩設計が拡大中です。例えば、交通機関などに多い黒い電光掲示板。色覚特性の中でも「1型色覚」の方にとっては、「赤」が暗く見えて「黒」と区別しづらいため、「赤」文字が見えにくい問題がありました。
今では多くの掲示板で「赤」を「オレンジ」寄りに変更したり、白くすることで、見やすく進化しています。
また、カレンダーの日曜表示も「オレンジ」寄りに変わっています。 -
色覚特性への配慮に
取り組む学校が増えています。学校の教室では、緑色の黒板に「赤」のチョークを使うと、1型・2型色覚の人にとっては読みづらいため、「白」や「黄色」のチョークを使うことが推奨されています。また、読みやすい「赤」を開発した新しいチョークもあります。
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「見分けにくさ」もまた、
日常生活に溢れています。たとえば、テレビの天気予報で見受けられる暑さの程度を示す色。人によっては、総じて同じ色に見えて、どこが暑いか識別しづらいといったことがあります。多くの人がもっと分かりやすく、理解できる表示を検討する必要があります。
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事実、白内障の発症は、
加齢にともない高い割合に。白内障の発症は、60歳代で60~70%、70歳代で90%、80歳代で100%近くにも及ぶといわれています。霧がかったように見えたり、物が二重に見えたりなど、症状はさまざま。近年、白内障の見え方をシミュレーションすることができるフィルターや画像処理ツールなどによって、分かりやすく表示された商品が開発されています。
[参考文献]色彩検定 公式テキストUC級
※上記コンテンツ内のシミュレーション画像は強度の色覚異常の人の見分けにくさを模擬したものであり、実際の色の見え方を再現したものではありません。
色の見え方には個人差があります。
DATA
- 調査対象者
- 色彩検定UC級受検者のうち8歳~77歳男女 合計22,639名
- 調査方法
- 過去受検者を対象にしたアンケート
- 調査期間
- 2018年12月16日(日)~2023年11月12日(日)
このような「色覚の多様性」について正しく知り、
誰にとっても見やすい色彩設計を、社会に生かすための学び。
検定内容
- 色が見えるしくみ
- ユニバーサルデザイン
- 色覚の多様性
- 高齢者の見え方
- 色覚の多様性や高齢者に配慮した配色方法(配色の改善例)
検定内容
- 色が見えるしくみ
- ユニバーサルデザイン
- 色覚の多様性
- 高齢者の見え方
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色覚の多様性や
高齢者に配慮した配色方法
(配色の改善例)
なお、UC級
の合格者には、色彩検定協会から「UCアドバイザー」という資格を付与し、カードを発行しています。
また、申請いただいた方には、名刺に使用していただける「UCアドバイザー資格マーク」の発行もしています。
DATE
検定日 | 2024年6月23日(日) |
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申し込み期間 | 4月1日(月)〜5月16日(木) |
検定料 | 6,000円 |
検定日 | 2024年11月10日(日) |
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申し込み期間 | 8月5日(月)〜10月3日(木) |
検定料 | 6,000円 |
Q&A
- Q1 どのような人が受検すると良いですか?
- A全ての方に知っていただきたい知識ですが、特に教育関係、官公庁、webデザイナー、広報、インフラ関係など、色覚の多様性に配慮すべきお仕事をされている方や、将来そのようなお仕事を目指している方におすすめします。
- Q2 色彩検定1〜3級の知識は必要ですか?
- A「色彩検定 UC級 公式テキスト」の内容だけで合格に必要な知識を得ることができます。
- Q3 教材はどのようなものがありますか?
- A協会が監修する「公式テキスト」と「過去問題集」が発売されています。試験は公式テキストに準拠して出題されますので、まずは公式テキストを使った学習をお勧めします。併せて公式「過去問題集」で出題傾向の確認や実力チェックをしてみましょう。