色彩を知れば、
人生が豊かになる
「色」は身の回りのあらゆるところに存在し、その色を見て影響を受けています。
色について勉強すると、様々なところで役立つと言えるでしょう。色彩検定とは色に関する幅広い知識や技能を問う検定試験です。
仕事や暮らしに
こんなお悩みはありませんか?
色彩の知識があれば
解決できます。
色彩って面白い!
色選びはセンスの問題?!
それ、大きな誤解です。
あなたはこう思っていませんか? 「色はセンスの問題」「色はセンスのいい人が決めるもの」「私はセンスがないから色使いが下手なんだ」・・・・・・それ、大きな誤解です。
確かにセンスのいい人はいます。でも、そういう人って普段から色に関心を持っていて、素敵だなと思った色を自分の生活やファッションに取り入れたりしていますよね。だから色に関する経験や知識が豊富で、それがセンスになって表れているのです。
色を学べば、センスは必ず身につく!
色を学ぶことのメリット
つまり、色は学ぶことができ、学ぶことでセンスがよくなり、大いに利用することができます。色にはさまざまな特徴があり、理論や法則が明確に存在しています。そうした色のルールに従って色を選べば、自分が好きではない色や普段使わないような色も、自由に使いこなすことができるのです。
色の知識を学ぶことのメリットはたくさんあります。なぜなら、私たちの身のまわりには色があふれ、人は色の影響を多分に受けて行動しているからです。色の知識があれば暮らしが豊かになり、仕事に差がつき、ビジネスチャンスが生まれます。色に興味を持ってこのサイトを訪れたあなたは、すでにこのことに気がついているはず。ぜひ色の知識を学び、これからの人生に役立ててください。
Let's practice!
配色のルール(技法)を知れば、
狙い通りのイメージができる。
-
1
下の絵は、青空の下で行われる、子どもも参加できそうな明るく楽しいJAZZコンサートのポスターです。
配色のポイントは、まず、明るい青空の青を背景にすることを決め、その青に対して文字や絵柄がよく目立つように、色相環上の位置の離れた黄色を選びました。 -
2
では、コンサートが夕暮れから始まる大人っぽい雰囲気だったとしたら色はどう変えればいいでしょうか。
【1】とほぼ同じ色みでも、トーン(色調)をブライトからダークにするだけで簡単に大人っぽいイメージにできます。
(図1)PCCSトーン別色相環を参照
図1
PCCSトーン別色相環
色相環
色を区別する時に赤、青、黄というように色みで分けることができます。その色みの性質のことを「色相」といい、虹の色の変化にぐるっと丸くつないだものを「色相環」といいます。
トーン
PCCS(日本色研配色体系)という色を表す時に使う方法の一つで色の明るさと鮮やかさを組み合わせた色の地図のようなものです。
私たちが普段の生活の中で使っている「くすんだ色」「鮮やかな色」「優しい色」・・・などそれぞれの色の印象や感じを表現することができます。
同じトーンで配色を作るとそのトーンの印象やイメージを強く打ち出すことが可能です。
-
3
デザインの世界では、何パターンか作成してプレゼンテーションすることがあります。
では【1】のポスターのバリエーションを考えてみましょう。
例えば、同じイメージのまま、3色配色にするとしたら・・・、色相環で正三角形の位置にある色を選ぶとバランスのとれた感じになります。 -
4
【2】のポスターをシックなイメージのまま【3】のように
3色配色にするには、文字を色味のないグレイにする方法があり、とても効果的です。また、グレイではなく白にするとパキッとした感じになり、またイメージが変わります。
色彩検定ってなに?
「色彩検定」は1990年の第1回開催より
累計170万人以上の方が受検した、
文部科学省後援の公的資格です。
「色」は世の中のあらゆるものに使われ、私達は常にその影響を受けています。
にもかかわらず、一般的な学習課程で色について理論的・体系的な知識を得られる機会はあまりありません。専門的な教育を受けない限り、色についての知識や利用は個人の感覚や経験則に頼らざるを得ないのです。
色彩検定では色の基礎から、配色技法(色の組み合わせ方)、専門分野における利用などを幅広く学習します。「色彩検定」の学習によって感性や経験によらない、理論の土台を身に付けることができます。また、ご自身の現在の知識や目指すレベルに合わせて1、2、3級、UC級 のどの級からでもご受検いただけます。色についての知識が無く基礎からしっかり学びたい方や、現在色を扱った仕事をしているが知識を整理したい方、さらなるスキルアップを目指したい方など、様々な方に受検していただけます。
2023年度色彩検定データ
志願者は幅広い年齢層に広がっており、文部科学省後援の検定試験ということで『学生』が非常に多いのも特徴の一つですが、近年では、ファッション、インテリア、グラフィック等のいわゆるデザイナーと呼ばれる人達から、販売、企画、事務といった職種の人達をはじめ一般社会人にも幅広く受け入れられています。これはあらゆるモノに色があり、それらに関わるすべての人が対象となりうるからでしょう。
2023年度 受検状況
1級 | 2級 | 3級 | UC級 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|
志願者(人) | 2,465 | 15,872 | 29,449 | 5,091 | 52,877 |
合格率(%) | 41.4 | 72.2 | 74.1 | 83.6 | - |
職業別志願比率
合格者活躍分野の広がり
年代別志願比率
検定レベル(各級の目安)
色彩検定って、色彩のどんなことを問われる検定なんだろう? 各級によってどれくらいレベルが違うんだろう?
そんな疑問に答えるために、色彩検定の内容の詳細と、過去の試験問題の一部を紹介します。
色彩検定は公式テキストに準拠した内容で出題されるので、実務経験は必要ありません。
センスやアイデアを問うものではなく、公式テキストの内容をしっかりと理解すれば、これまで色彩を学んだ経験のない方でも合格できる検定です。
1級
プロフェッショナル向け
色彩と文化、色彩調和論、光と色、XYZ 表色系、色名、測色、色彩心理、色彩とビジネス、CMF、ファッション、景観色彩など。2級と3級の内容に加え、以上のような事柄を十分に理解し、技能を持っている。
2級
実務に応用したい方向け
色のユニバーサルデザイン、光と色、マンセル表色系、色彩心理、配色技法、配色イメージ、ビジュアルデザイン、ファッション、インテリア、景観色彩など。3級の内容に加え、以上のような基本的な事柄を理解し、技能を持っている。
3級
初めて色を学ぶ方向け
色のはたらき、色はなぜ見えるのか、色の分類と三属性、PCCS、色の心理効果、色彩調和、配色イメージ、ファッション、インテリア、慣用色名など。以上のような色彩に関する基本的な事柄を理解している。
UC級
一般社会人・公共、福祉、設計者など
色のユニバーサルデザイン、色が見えるしくみ、色の表し方、色覚のタイプによる色の見え方、高齢者の見え方、色のUDの進め方など。配色における注意点や改善方法を理解している。
各級の内容と試験レベル
-
UC級
色覚の多様性に関する知識を深める、UC(色のユニバーサルデザイン)級が新設。
2018年の冬期より「UC(色のユニバーサルデザイン)級」を新設しました。
UCとは「色覚の多様性に配慮した、誰もが見やすい色使い」です。特定の色の組み合わせが判別しにくい人は、日本人男性の20人に1人、女性の500人に1人で、約300万人以上存在するといわれています。
また、加齢によって色を見分ける力などの視機能が衰えることがわかっており、高齢化が進む中で大きな問題となることが予想されます。このような特性について理解し、配慮した色使いができる人を増やし、誰もが暮らし易い社会を目指します。程度と内容 色のユニバーサルデザイン、色が見えるしくみ、色の表し方、色覚のタイプによる色の見え方、高齢者の見え方、色のUDの進め方など。配色における注意点や改善方法を理解している。 - 試験時間
- 60分
- 試験方法
- マークシート方式(一部記述式)
- 合格ライン
- 200点満点の160点前後。ただし問題の難易度により多少変動有り。
- 2023年度
合格点実績 - 【夏期検定】160点
【冬期検定】160点
-
色彩検定3級
色の世界への入り口〜色彩の理論や法則を基礎から学ぶ〜
色に初めて触れる方は、3級を学習するだけで色に対する考え方が大きく変わるはずです。今まで色を扱ってきたけど、理論的・体系的に学び直したいという方にもおすすめです。「色」の表し方などの基礎知識、色の心理的効果、配色(色の組み合わせ)を考えるときに便利な色彩体系である「PCCS」について学習します。カラーカードを使った配色演習で色を見分ける力もつきますので、日常生活や趣味に十分生かすことができます。3級は2級や1級の基礎になりますの、まず3級から学習をスタートすることをおすすめします。
試験のレベル:以下のような色彩に関する基本的な事柄を理解している。
色のはたらき - 色のはたらき
光と色 - 色はなぜ見えるのか?
- 眼のしくみ
- 照明と色の見え方
- 混色
色の表示 - 色の分類と三属性
- PCCS
色彩心理 - 色の心理的効果
- 色の視覚効果
インテリア - インテリアと色彩
- インテリアのカラーコーディネーション
- インテリアにおける色の心理効果
色彩調和 - 配色の基本的な考え方
- 色相を手がかりにした配色
- トーンを手がかりにした配色
- 色相とトーンを組みあわせた配色
- 配色の基本的な技法
- 配色演習の解答例と解説
配色イメージ - 色の三属性と配色イメージ
ファッション - ファッションと色彩
慣用色名 - 慣用色名(JISの慣用色名より)
- 試験時間
- 60分
- 試験方法
- マークシート方式
- 合格ライン
- 200点満点の140点前後。ただし問題の難易度により多少変動有り。
- 2023年度
合格点実績 - 【夏期検定】140点
【冬期検定】140点
-
色彩検定2級
色を仕事に活かす〜仕事に応用できる各種技法まで学ぶ〜
実務に応用できるレベルの色彩調和について学びたい方におすすめです。3級で学習する配色やイメージについてさらにレベルアップ。ファッションやインテリア、景観色彩など各分野でのカラーコーディネートの基礎についても学びますので、さらに応用範囲が広がります。また、色の見えに大きく関わる照明についても学習します。
試験のレベル:3級の内容に加え、以下のような基本的な事柄を理解し、技能を持っている。
色のユニバーサルデザイン - 色のはたらき
- 色のユニバーサルデザイン
- 色覚説
光と色 - 光の性質と色
- 視覚系の構造と色
- 照明
色の表示 - マンセル表色系
色彩心理 - 色の視覚効果
- 色の心理効果
色彩調和 - 色彩調和
- 自然の秩序からの色彩調和
- 自然から学ぶ配色
- 配色技法
配色イメージ - イメージ別配色法
ビジュアル - ビジュアルデザインの色彩
- メディアデザインの色彩
ファッション - ファッションの色彩と配色
インテリア - 住空間のインテリアとは
- 住空間のインテリアカラーコーディネーション
- 住空間におけるインテリアの配色構成
- インテリアスタイルと色彩
景観色彩 - 景観と色彩
- 地域の気候風土がつくりだす景観色彩
- 景観色彩における色彩の基礎知識
- 生活環境における景観色彩設計
慣用色名 - 慣用色名(JISの慣用色名より)
- 試験時間
- 70分
- 試験方法
- マークシート方式(一部記述式)
- 合格ライン
- 200点満点の140点前後。ただし問題の難易度により多少変動有り。
- 2023年度
合格点実績 - 【夏期検定】146点
【冬期検定】140点
-
色彩検定1級
色彩のスペシャリストへ〜色彩を提案する力を身につける〜
色彩実務担当者として色彩設計に携わることができるレベルの内容を学習します。自ら課題を解決・アドバイスできるレベルです。また、各種色票やソフトなど2次試験では提案に沿ってカラーカードを使った配色を行います。1級に合格すると、色彩検定協会主催の「講師養成講座」への道が開けます。
試験のレベル:2級と3級の内容に加え、以下のような事柄を十分に理解し、技能を持っている。
色彩と文化 - ヨーロッパの色彩文化
- 日本の色彩文化
色彩調和論 - 色彩調和論
光と色 - 心理的な見えによる色の分類
- 照明
- 混色
色の表示 - XYZ 表色系
- 均等色空間とL*a*b* 色空間
- オストワルト表色系
- NCS
- 色名
測色 - 測色
色彩心理 - 心理評価法
- 色の心理的効果
- 色知覚の複雑性
色彩とビジネス - 色彩のビジネス活用
- カラーコミュニケーションツールの役割
- コンシューマプロダクツのビジネスプロセスと色彩
- カラーマーケティング
- CMF®
ファッション - ファッションカラーの変遷
- ファッションビジネスにおけるカラーコーディネーターの役割
- 素材の知識
- ビジュアルマーチャンダイジングと色彩
景観色彩 - 景観法とは
- 景観計画における色彩基準
- 遠景・中景・近景を踏まえた色彩計画
- 試験時間
- 1次:80分、2次:90分
- 試験方法
- 1次:マークシート方式、2次:記述式(一部実技)
- 合格ライン
- 200点満点の140点前後。ただし問題の難易度により多少変動有り。
- 2023年度
合格点実績 - 【夏期検定】ー
【冬期検定】1次:140点、2次:142点